ハチ公物語の評判や感想!神山征二郎はどんな監督?仲代達矢はどんな役者?
渋谷駅のハチ公前広場に設置されている忠犬ハチ公の銅像は、長年多くの人々に愛され続けています。
忠犬ハチ公の実話を基にして作られた「ハチ公物語」は、ハチ公の生涯を描いています。
人間と犬とのふれあいを軸に描いていて、ハチの主人である上野教授を毎日送り迎えする健気な姿と、ハチを取り巻く人々がハチに抱いていた想いに注目したい作品です。
「ハチ公物語」のあらすじ
秋田県大館にある紙屋の近藤家で、4匹の秋田犬が生まれました。
秋田県庁の土木課長である間瀬に、その話が届くと、間瀬は東京に住む上野教授宅に秋田犬を1匹贈ると電話をします。
電話を受けた教授の一人娘の千鶴子は大層喜び、温泉に行っている最中の両親の教授夫妻に電話をします。
しかし、彼らはかつて飼っていた犬が亡くなってからペットを飼うのに難色を示していました。
それでも、千鶴子の熱い想いに押し切られて上野家は、秋田犬の仔犬を迎え入れる事になります。
しばらくすると、外務省勤務の婚約者がいる千鶴子は自らが仔犬の面倒を見ると言っていたにも関わらず、妊娠をして結婚をし、実家を出て行きました。
そして、ハチと名付けられた仔犬の世話は教授がする事になります。
ハチは上野家に来て3ヶ月が過ぎると、いたずら盛りでとても元気でした。
教授は、人には人の人格があり、犬には犬の人格があるという考えの人であったので、ハチには自由奔放な生き方をさせる事にしました。
そんな教授にハチは非常に懐いており、毎日渋谷の駅へ教授を送り迎えしていました。
そんなハチの姿を見かけた人々は暖かい目で見守っています。
ハチにとって幸せな時間は、突然失われてしまいます。
教授が脳溢血で倒れて、帰らぬ人になってしまいました。
「ハチ公物語」の評判・感想
口コミを見ての感想・まとめ
「ハチ公物語」は古い作品ですが、思い入れが強いと言う人が多いです。 教授を健気に待ち続けるハチ公の姿が忘れられないようで、特に犬が好きな人にはオススメの作品だと思います。 亡くなった教授をいつまでも渋谷の駅で待ち続けるハチの姿を見事に描いており、多くの人々を感動させた名作と言えます。
監督の神山征二郎はどんな人?ほかの作品など
神山征二郎監督は、新藤兼人監督や吉村公三郎監督や今井正監督の助手を務めた後に1971年に「鯉のいる村」で監督デビューを果たします。
1976年に発表された2作目の「二つのハーモニカ」で日本映画監督協会新人奨励賞を受賞し、独立後の1983年に公開された「ふるさと」で、文化庁優秀映画奨励賞などといった多くの賞を受賞しました。
この頃から、国内外での評価が高まっています。
大ヒット作は1987年に公開された「ハチ公物語」です。
映画監督のタイプとしては社会派の映画作家で、時代と地域を見据えた映画作りに定評があります。
主演の仲代達矢はどんな役者さん?ほかに出ている作品など
仲代達矢は、劇団俳優座を経て、映画やテレビドラマや演劇など幅広い分野で長年活躍した俳優です。
仲代達矢が出演した映画は、米国アカデミー賞及び世界三大映画祭の全てで受賞していて、四冠を達しています。
「ハチ公物語」「華麗なる一族」「不毛地帯」「鬼龍院花子の生涯」などの映画作品に出演しており、演技力の高さには定評があります。
2015年に文化勲章を受賞し、2020年に86歳になり、映画「帰郷」で主演を務めています。
「ハチ公物語」のまとめ
ハチ公物語を実話を基に創作を交えて作られた作品です。
愛犬と主人である教授との暖かいふれあいを軸にしており、主人に愛されて育った秋田犬の健気さに心を打たれます。
役者陣は、演技力に定評のある人々が集結しており、その演技はハチ公物語の序盤の温かな雰囲気と後半の悲劇において遺憾なく発揮されています。
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